数学2: 数学講座シリーズΣ編 feat.ガラケー時代の顔文字

_/_/_/_/_/
シグマは
「下から上までカウントアップして、全部足す」
という意味です。
_/_/_/_/_/

***
本日は、

Σ

について見ていきます。

これ、読み方はご存知じゃないでしょうか?
特に、青春時代をガラケーと共に過ごした方。笑

 

驚いた顔文字にいましたよね、

Σ(・Д・ノ)ノ

みたいな。笑

今のスマホみたいに、変換では出てこないから
一生懸命「しぐま」で変換してつくったりませんでしたか?

(…え?もしかして、「ぎりしゃ」から行く派ですか?笑)

 

そうなんです。

Σは「しぐま」と読みます。

 

意味は

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
カウントアップしながら全部足す
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

です。

 

全部、足します。

でも、じゃあその「全部」って何やねん?

ってことになりますね。

つまり、次の2点が謎なわけです。

  • 全部って、どこからどこやねん?
  • 全部足すって、何を足すねん?

 

が謎。

逆に言うと、それらが揃えば、シグマの意味が通るわけですね。

 

なのでそれを、シグマに書き添えてあげてください。

言葉で表現すると

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
「何を?」はシグマの右に。
「どこからどこまで?」はシグマの上下に。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

図で表現するとこんな風になります。

Σの右にある●。

こいつが「何を足すねん?」の正体です。

 

この●を、「始」から「終」まで、
1つずつカウントアップしながら、全部足す。

 

それがこの図・シグマの意味です。

 

 

もうちょっと具体的に。

たくさん見まくって、慣れていくほうが良いかもしれません。

 

たとえば…

小さい頃、お風呂で10まで数えましたよね。

いーち。

にーい。

さーん。

しーい。

 

って。

 

「数字を1から10まで全部足す」というのを数学語に翻訳すると、こうなります。

これは、

 

数字を1としたものと、
数字を(1つカウントアップして)2としたものと、
数字を(1つカウントアップして)3としたものと、

数字を(1つカウントアップして)10としたものまで、全部足す。

 

と解釈できるわけです。

 

そして、「数字」って書くと漢字圏の人達しかわからないので、

number の n に置き換えてワールドワイドにしてあげれば、

こうなるわけです。

大丈夫でしょうか?

シグマは情報を圧縮してるわけですね。

zip圧縮してます。

 

だから、
数学に関する本を読んでてシグマが出てきたら、
解凍して意味を理解してあげてくださいね。

 

こんな風に。

 

 

シグマ、だいぶわかってきたんじゃないですか?
ちょっと問題を解いてみましょう。

問題01.

「20から50までの数字を全部足す」をシグマを使って書くと?

 

答え01.

さっきと全く同じノリです。
スタート地点が1だったのが、20に変わっただけですね。
なので、こうなります。

次はちょっとムズカしくしてみます。

 

 

問題02.

「正の偶数を小さい方から5個足す」

をΣを用いて表現するとどうなるでしょうか?

わざと日本語も難しくしてみました。
数学後に直訳しづらいですね。

 

一緒に考えていきましょう。

 

まずは、シグマの二大情報

  • 何がカウントアップされて足されているのか?
  • どこからどこまでを考えるのか?

を、日本語で考えてみるのがおすすめです。

 

あなたがよくご存知の日本語で、まず考えましょう。
アウェイではなくホームで戦うのです。

今回は

1番目の偶数+
2番目の偶数+
3番目の偶数+
4番目の偶数+
5番目の偶数=?

ということですよね。

シグマに必要な2つの情報を考えましょう。

1.何がカウントアップされているか?

「●番目の偶数」がカウントアップしているので、
こいつがシグマの右に来ます。

 

2.どこからどこまでカウントアップされているか?

シグマの上下に書くスタートとゴールは、
「●番目」のスタートとゴールですね。

今回は1番目から5番目までですよね?

以上の2点を踏まえて、
日本語のままシグマ表記すれば、こうなります。

 

 

例によって、●がダサすぎるので、nに書き換えます。

 

あとは「n番目の偶数」を日本語から数学語に訳してやればよさそうです。

f(x)の回でやったことを思い出してみてください。

偶数ってのは2で割り切れる数のことです。

2で割り切れるということは、2×▲の形をもっているということです。
かっこよく言えば、2の倍数ですね。

 

偶数を列挙してみましょう。
そう、「にーしーろーはーとー」です。

2、4、6、8、10、12、14、16、…

全部無理やり、2×▲表記にしてみましょう。

番目の偶数は2=2×
番目の偶数は4=2×
番目の偶数は6=2×
番目の偶数は8=2×

 

これから

n番目の偶数は2×n

というルールがみえてきましたね。

ということで、求めるシグマ表記はこうなって、ファイナルアンサーです。

 

どうですか?

シグマ、わかってきましたか?

 

よくわからないな〜ということがあれば、
もちろん、ググってみても良いですし、
図書館へ駆け込んでも、
知り合いの理系の人にきいてみてもよいですし、
このまま返信する形で私に質問してもらっても、大丈夫ですよ!(私だけに届きます)

 

それでは今回はここまで!

〜続く〜

 

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