お洒落な日本人になるために知っておきたい和歌や絵画の味わい方

こんにちは。
最近教養を磨いている黒田道哉です。

面白い本によく出会うんですよ、最近。

小学生の女の子の授業を持ってるんですが、その子はなかなか勉強が苦手なんです。
別の領域に才能がありそうな子です。

その子の宿題に
「好きな本を、好きなだけ読んで、好きなように感想を書く」
というのをいつも出してます。

本を読まなくてもオッケー。
読んだ本のタイトルだけ書くのもオッケー。
絵を描いてもオッケー。
みたいな感じの自由な宿題です。

そんな宿題を続けていたところ、
その子が、「小学生向けの日本の古典紹介」というような本を読んでたんです。

ちょっと読ませてもらったんですけど、
すごい読みやすくて、思わず買ってしまいました。

おかげで、和歌の渋さを味わえるようになりました。

額田王(女性です)の

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あかねさす 紫野行き 標野行き
野守は見ずや 君が袖振る
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は青春リマインダーですね。

「誰かに見られてないかな?」とドキドキしながら、
ノンバーバルコミュニケーションを取る…。

くぅ〜!!!!笑

これは、かなり青春ですよね!!!

ポカ●スエットとか●ルピスとかシーブリー●のCMになりそうなワンシーンです!

しっかり暗誦できるまで覚えました。

という風に、教養に興味が湧いた黒田。
今日は早速、世田谷美術館へ行ってきました。

なんとなくですけど、絵の楽しみ方がわかった気がします。

名探偵コナンばりに、
目の前に残された1枚の絵画から、
作者の考えを読み取る

ことで楽しむわけですね。

しかも、
ありがたいことに答えはありませんから、
自分で納得したら、それが正解になるわけですね。

こんなラッキーな試験はありません。笑

アンドレ・ボーシャンの『ばら色の衣装をつけた2人の踊り子』

パッと見て、
2人の視線の先が違って、感情が違うことがわかります。
しかも、片方だけが指輪をしてることがわかります。

ここで違和感と向き合います。

なんでや?
この2人は何を表した絵なんや?

…。

よく見ると、同じ色の衣装やし、
ほとんど同じやけど、
スカートのひらひらの部分が微妙に違う…。
世紀の大発見や!

しかも、
2人の足のポーズもほぼ同じやけど、前後が違うやんか!
また世紀の大発見や!

なるほど。
これは嫉妬やな。
後ろの子は前の子に嫉妬してるんやな。
前の子は指輪をしてるお金持ちで
後ろの子はそれを羨んでスネちゃってるんやな。

天才と秀才を描いた絵やな。
なるほどなるほど。

アンドレ・ボーシャンは、素朴派と言って正規の美術教育を受けずに独学で絵画を学んだようです。
アンドレ・ボーシャンは、美術教育を受けて育った人を羨ましく思ってるんやな。
自分を「後ろの子」として描いたんやな。

アンドレ・ボーシャンよ。
お主の思い、しかと受け止めたぞ。

な〜んて楽しむわけです。笑
面白そうでしょ?笑

そんな調子で楽しんでたもんで、今日の夕焼けは見逃しました。笑

2020年も残り30日ですね。
2021年に向けて、共に咲きましょう!